小麦の抱える最大の問題点が4つ。という話の続きです。
・グルテンアレルギー
・小麦の糖質は「スーパー糖質」に生まれ変わったこと
・phバランスの崩壊
・依存性
前回は、「グルテンアレルギー」について書きました。
今回は、 小麦の糖質は「スーパー糖質」に生まれ変わったこと です。
<小麦のGI値と血糖上昇は、砂糖よりすごい>
難しそうですが、要するに同じ量の白砂糖を食べるより、小麦粉のほうがグーンと血糖値をあげてしまう。ということのようです。
小麦粉の成分は、多いものから順に、でんぷん(糖質)、たんぱく質、食物繊維、脂質。このうち、小麦でんぷんの大半を占める糖質「アミロペクチンA」は、ほかの炭水化物に含まれる糖質よりずっと効率的に血糖へと変換される性質をもっている。
ですから、小麦を食べると血糖値はうなぎ登りあがります。
小麦でどのくらい血糖が上昇するのかを、血糖インデックス(以下、GI値)という数字を使って説明しているものがあったので、それを紹介していきます。
GI値は、ある食品が血糖値をどのくらい上昇させるかを示す指標だ。
基準値は、ブドウ糖の100。
シドニー大学研究結果のグラフ
GI値を高いものからみていくと、精白パン(89)、小麦全粒粉パン(74)、チョコレート(42)、砂糖(59)、スニッカーズ(43)。
これが、小麦の糖質「アミロペクチンA」が「スーパー糖質」と呼ばれるわけです。
白砂糖よりもパンの方が断然、血糖値を跳ね上げる。
一般に、全粒穀類(未精製の穀類)は、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの不純物を含むため、精製した穀類にくらべると、血糖への影響はかなりおだやかになると考えられている。ところが、小麦のアミロペクチンAには、こうした常識さえあまりあてはまらない。
血糖値が急に上がると体に悪そうなのは、なんとなく感じている方もいらっしゃると思いますが、それがどのように良くないかを別の機会に書いてみたいと思います。
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